まち学習と職人さん 経営者観、その方向性についてのデスカツション

ここ一ケ月位前から西小5年の女子の児童さんが町学習で2回
ばかり店に来てみえまして私は担当の教師さんには会って
いないのでその目的についてはよく分かりかねますがどうも
職人さん探しと言うようです。前もそのようでしたが、
本町辺りは昔からの城下町の大棚ぞろいの店?には代表的に
職人さんを主体とする店の暖簾、看板は少ないのです
昔からは地の利を生かして販売がメインです、割烹等料理店,
仏壇屋、薬局、醸造業はありますが製造業は少ないのです。
当店では加工品は外註に出します。もっとも天王町辺りでは
昔から職人の町と云われる位、今でも、テーラー
(紳士服の仕立て)畳屋、麩屋、理髪店、菓子店、写真館等、
腕に磨きを掛けた職人堅気、代々世襲で引き継いだワザを
セールスポイントにしておられると思います
こういう所に目を付けられるべきです。

然しながら当店では幸いにも店員さんが着付けのワザを生かして
綺麗な着物を着てもらい実技と勉強それに私が銘々の写真を撮り
プレゼント喜んでもらい華を咲かせました。

ここからはちょつと飛躍して当世の経営者観とその方向性、
職人考について本日購読した中央公論11月号で
ユニクロ柳井正社長とジャーナリスト田原総一朗氏との
対談でユニクロ社長がショッキングな事を云っていたので、
気が引けますが、あげつらいます。


「世界で稼ぐ気が無いのは経営者の怠慢だ」といふテーマですが
経営者と社員の心構えの相関に付いて、これはユニクロ社員に限らず
主と従、政府と国民にも言えることだろうがと私は思
います。
田原は問う「1990年には日本の国際競争力は世界第一位で
したでも2000年には、日本の一人当たりGDPは世界三位
だった。今は二十三位です。どーんと落ちてしまった。
なぜこんなに落ちたんですか。」
柳井曰く「単純に仕事をしていないからではないでしょうか。」
田原「でも、他の国の人と比べて、日本の社員はみんな
一生懸命仕事をしていると思うんです。それに技術力も高い
それなのになぜ駄目なんですか。」
柳井「ほとんどの人は仕事をしているのではなくて仕事を
しているふりをしているようなものです、成果の上がらない
仕事をしているんです」
田原「どういうことですか。」
柳井「例えば、うちの社員も、放っておくとすごく残業を
するんですよ。でも実は残業をせずに済むような仕事を勤務
時間外までしていることが多い、だから残業しているからと
いって本当の意味で仕事を沢山している訳ではないんですね。
結局、自分のしていることが儲けにつながっているのか、お客様
に対して効果があるのか、といった事を考えながら仕事を
していない。どこか職人気質なんですね。職人気質というのは
自分ができることを、とにかく繰り返すということです。
これは日本人の悪い癖だと思います。仕事というのは、
常に創意工夫をしなければいけません。もっとも社員に
そういう意識付けするのも経営者の大事な仕事です。
そういう意味で[稼ぐ]とはどういうことかが分かって
いない経営者が多いかもしれません」
田原「ズバリ聞きますが、どうすれば稼げますか。」
柳井「とにかく世界中で稼ぐことですよ。
内需の喚起が大事だ}などと言われていますが
日本は何も無い国ですシンガポールや香港と同じです。
そういう国でいくら内需産業を立ち上げたところで日本
全体が成り立つだけの稼ぎはありません。いまの日本は、
たまたま戦後に高度成長をして少しばかりお金持ちに
なったからといって、その本質的なところを忘れて、
内向き志向になっています。日本というのは、国内だけ
でなく世界中で稼がないと、本当は食えない国なんです。
これは単純なことだと思います。」

    聞けば当たり前のこと国でも庶民でも分かっている
    けど、やめられない事で警鐘乱打、リーディング
    インダストリーのユニクロさえこうである私如き
    小心ものは、いたくショクを受けました。
    ただその一線をこえるには全能の神のごとき
    内に秘めた言霊を物にしなければなりません
                     アーメン