幻の祇園絵図のルーツ発見


来る7月16日(金)17日(土)18日(日)に挙行される西尾まつりは
本年はテーマを大きくイメージチェンジ致し祇園まつりを
メインキャラクターとし「まつり」は変わるとの期待が
膨らみます。

ポスターを見れば一目瞭然、西尾伝統の古来からのカラー
イメージを打ち出しております中でも祇園情緒を盛り上げる背景の
図絵は今回の印刷製作関係のデザイナーが簡単に描けるものではなく
往時の時代に生きた、今で言うジャパネスクアーチィストの錚々
たる画家に由来しております。
いまそのルーツを知る手がかりになる所以、所在は知る人ぞ知る
絵を見て記憶に留めておられる方も居られるかと存じますが
今は幻の絵図として所在は伏せておきます、ただ当時は今の
歴史公園の中にありました。
表題の写真は筆者が懐古の思いを込めて今ある茶室の中に
架けてあった場所を実写して写真合成して再現させ
ファンタジック風に作成したものであります。


前書きが長くなりましたが先日この貴重な図絵を
市の文化振興課の松井直樹氏に調べて頂きました処
下記の事が判明致しました。
作者は長谷川 貞信大正3年生まれ大阪在住の浮世絵の伝統を
受け継ぐ日本画家であり、有秋会代表、文楽人形画・芝居絵を
得意とする。西尾本町「はと屋」鳥山幸一氏(欽示さんの父方)
と親交があり所用で西尾劇場等へ來西して作品を描いている
掲載の絵は「貞信」襲名前の「小信」時代のものとの事でした
平成11年に没しておられます。

今般西尾市広報と共に全戸に配布されます祇園まつりの栞には
この絵図を西尾祇園祭ヒストリー特集として岩瀬文庫長監修の
もと、往時を知る一つのモチーフとして編集者が好い着眼点で
引用しておりますが、原図もご参考までに縦位置にて恐縮ですが
拡大の絵をお届け致します。

(古い絵ですので当方にて部分的に補正してあります)